6th princeキャストインタビュー 〜美女と野獣の王子様編〜

――収録後のご感想をお願いします。

森川智之(以下、森川)◆柳生龍之介役
「今まではどちらかというとお囃子というポジションだったんですけど、
 今回お当番回ということで、改めてキャラの設定を読み返して、
 しっかり守るべきところは守らないとなと思いながら演じておりました。
 たっぷり台詞があったので、間違えないようにとちらないように、頑張りました」
谷山紀章(以下、谷山)◆浪川拓海役
「僕は、前回自分のお当番を終えていたので今日はすごい身軽というか、
 気持ち的にはリラックスして出来ました。
 親友の龍ちゃんが恋に悩むあたりを支えるというか、
 ちょっとでも男の友情がという部分が出せればいいなと思いながら収録に臨んでいました」
寺島拓篤(以下、寺島)◆荊木静役
「僕は早々にお当番回を終えてしまっていたので、
 後はお二人の恋愛を見守るだけだなぁと思って、見ていました。
 今回お当番のヤギューが恋愛に対してすごく抵抗があるというか耐性がまったくない男なので、
 どういう物語が繰り広げられるのかなぁと思っていたのですが、
 とても素敵なお話になっていたと思います」

――今回龍之介が主人公から「ライオンに似ている」と言われていたのですが、
ご自身が似ていると思う動物や、人から「似てるよ」と言われる動物はありますか?


谷山
「森川さん、何年(なにどし)でしたっけ?」
森川
「しし年」
谷山
「(笑)」
森川
「しし年の獅子座なので、もう獅子」
谷山
「ヤギュー以上に中の人が、ライオンなんですね」
寺島
「化身みたいなものですよね」
森川
「人の皮を被ったライオン」
谷山
「ライオンですから(笑)」
寺島
「人間界の獅子」
谷山
「もうどう考えたって獅子ですね」
森川
「満場一致です」
谷山寺島
「(笑)」
谷山
「僕は…なんだろう…」
森川
「悪魔です、悪魔」
谷山
「違いますよ(笑)」
寺島
「どういう事ですか(笑)」
谷山
「動物ですよ! 動物!」
森川
「動物か」
谷山
「可愛いとこいかせてよー!」
寺島
「(笑)」
谷山
「猫! 猫あたりいかせてよ!」
寺島
「聞きましょう。聞くだけ聞きましょう」
谷山
「猫かなぁ。森川さんほどじゃないけど、
 同じ猫科であるといったところはちょっと、踏襲させていただきたいなと思いながら。
 顔はよくトカゲに似てるとか『爬虫類系だね!』って言われるんですけれども(笑)」
森川
「(笑)」
谷山
「犬か猫かって言ったら、猫よりかなと自分では思ってます。
 さぁ、てらしーはなんだろうね?」
寺島
「森川さんみたいにライオンって言える人は珍しいですよね(笑)」
森川
「そうなの?」
寺島
「大概犬か猫かっていうような分かれ方をするので『ライオン!』って一発で出てくるのが。
 僕は何でしょうね。演じるキャラクターはよく『犬っぽい』と言われますけど」
谷山
「あー…」
寺島
「でも僕自身は猫っぽくて気分屋だとよく言われます。
 懐く人にはすっごい懐くけど、懐かない人には全然興味も持たない」
森川
「そうだね(笑)」
寺島
「そうだねーって言われた。ということで、猫らしいです」
谷山
「ねこねこ」
寺島
「みんな猫科っていう」
森川谷山
「猫科」

――三作品通じてご自身が主人公だった回と、主人公の友人だった回があったのですが、
演じる上で何か意識して違った部分はありましたでしょうか。


森川
「ありました。今回は主役なので、適当はまずいなと」
寺島
「それはかなり語弊がありますよ(笑)」
森川
「適当っていうのは、ちゃんと日本語をね、調べてもらえれば」
谷山
「そうですね(笑)」
森川
「適材適所で作品を盛り上げるという形だったんですけど、
 今回はメインで聞いている人が主人公なので、
 そこの部分でうまく噛み合えばいいなぁと思いながら演じていました。
 やっぱり全然意気込みみたいな部分では違いますね。メインをやるということでは」
谷山
「そうですね、やっぱり自分がメインの回っていうのはどうしても、
 恋愛を聞き手側の皆さんに感じさせなきゃいけないので、それはもう思いっきり意識をしますが、
 そうじゃない今回とかの場合はそれに徹するというか。賑やかしみたいな。
 特に僕のキャラクターはツッコミですから、ちょっとでも面白味があるように会話のテンポとか、
 そういうことをすごい意識して、あくまでも会話のテンポが上手に、
 聴きやすくなるようにと意識して演じていました」
寺島
「先輩方がおっしゃる通りなんですけれども、
 メインになる時は立ち位置が真ん中にくるので
 それだけ表現しなきゃいけないものが増えてきて、
 心情の奥深くまで皆さんにお見せしなきゃいけません。
 そうしないと恋愛もできないので。
 反対に、今回のヤギューや前回のナミーの時もそうだったんですけど、
 やっぱりノリっていうのが大事かなっていうのがあって、
 ナミーのツッコミを大事にしながら静ちゃんをのびのびと演じさせていただきました」

――演じたキャラクターのお気に入りポイントは?

森川
「お気に入りポイントは、強がっているところです。
 音的に聴くとなんかとっても元気があって、イケイケなパワフルな感じなんですが
 中にあるバックボーンがとっても繊細なキャラクターです。
 このコントラストがいいかなぁって思っています」
谷山
「ツッコミが的確なところですね。
 昨今、多分テレビバラエティの影響だと思うんですけどツッコミがテクニカルになりすぎていると思うんです。
 例えツッコミみたいなのが多い中、そうではなくちゃんと王道のツッコミをするあたりがいいですよね(笑)」
寺島
「すごいワイドになりましたね。バラエティにまで言及するという(笑)」
谷山
「そうだね(笑)僕は割とやっちゃう方なんですけど、
 でもそうじゃない的確な方のツッコミっていうのはキャラクターとしてやりやすいです。
 演じ手として味がつけやすいあたりが気に入ってます(笑)」
寺島
「マイペースなとこですね。
 誰にも何も左右されない、自分のテリトリーを大事に守っているところ。
 こういう子はいつか大物になるよって思ってます」

――ご自身の友人キャラクターへの感想と、ご自身のキャラクター含めて三キャラのうち、
リアルにお友達にするなら誰がいいでしょうか。


森川
「高校時代の親友っていうのはとってもいいなぁと。
 静もナミーもそうですけれども、こういった本音で付き合えるような親友っていうのは、
 生涯の中で一人二人だと思うので、
 龍之介からすると生涯親友でいられるんだろうなぁっていう、素敵な仲間です。
 ただリアルに友達にするならばお金の匂いがする人がいいですね」

――みんな王子なのでお金持ちです。大丈夫です。

森川
「大丈夫? じゃぁみんなと友達になりたいです」
一同
「(笑)」
谷山
「ナミーは嫌ですね。被っちゃうんで、キャラが」
寺島
「(笑)」
谷山
「『うわコイツなんか俺と似てんなー!』
 『なんだよ!そこで言いたかったのに!』みたいな。被りそうなので柳生」
森川
「ほう」
谷山
「強いから割と絡まれても大丈夫そうな感じがします」
寺島
「味方にすると」
谷山
「輩に絡まれても大丈夫」

――ヤギューと静に対してはどうですか?

谷山
「二人ともナミー目線で見るとやっぱりツッコミ甲斐がある。
 なんか本当に異星人みたいな。俗に言う天然の人達、天然素材の人達だな!って思いますね。
 計算じゃないんだとしたら、本当にすごい素材だなって思います」
寺島
「計算だとしたらヤな奴ですよね」
谷山
「やるせないよね、計算だとしたら(笑)
 随分アクロバティックなところから発せられるキャラなんで、
 ナミーがいてこそ!バランスが保たれる人達なんだなぁとか思います。
 いいトリオですよね」
寺島
「僕は、友達にするならナミーだと思います。
 ほっといてもツッコんでくれる。一緒にいるとすごい楽だと思います。
 『やることやって』って言ってくれるから、自分で何も考えなくても導いてくれそうで、気が楽です。
 二人に関しては、気にしてないようで気にしてくれてるのですごくいいですよね。
 むしろずっと気にしっぱなしの人達より、よっぽど信頼がおける、とってもいい友達だと思います」

――最後に、リスナーさんへのメッセージをお願いします。

森川
「とりあえず一区切りということで、最後に龍之介がメインになって、
 龍之介のメインどうなるのかな?と、不安な方がいたと思いますが
 とっても素敵なドラマになっておりますので、
 是非楽しみに完成を待っていてください」
谷山
「これでようやく三人のストーリーが出揃うということなので、
 前の二作品も引っ張り出していただいて、
 あわせて聴いていただけると色んなキャラクターのコントラストが出て、
 より楽しめると思います。一先ずCD3枚が出揃って、僕もほっとしております。
 今後も続くみたいなので、このシリーズを末永く応援していただければ嬉しいです」
寺島
「この作品はキャラクター一人一人が恋愛していくというオムニバス形式になっているので、
 前作の同級生編だった子達がうっすら三年生編に出てきていたので、
 きっと僕らも次の下級生編にちらっと影を見せるんだなと思うと楽しみで仕方がないです。
 恋愛してない時でも恋愛してる時でも、
 色んな面を見てキャラクターを楽しんでいただければ幸いですので、何度も何度も楽しんで聴いてください。
 それでは、龍之介編を楽しみにしててください」




――ありがとうございました。





5th princeキャストインタビュー 〜人魚姫の王子様編〜

――収録後のご感想をお願いします。

谷山紀章(以下、谷山)◆浪川拓海役
「谷山です。ほぼ僕が喋ってました。
 このシリーズはセリフ量がかなり極端に振り分けされていて、
 お当番の人には、物語そのものがとことんまで圧し掛かってくるので……(笑)」
寺島拓篤(以下、寺島)◆荊木静役
「ガッツ!? 持ち前のガッツ!?(笑)」
谷山
「拓海君とリンクすることもできましてね、
 ちゃんと演じきることができて非常に健やかで爽やかな気分に包まれています。これが率直な感想ですね」
寺島
「寺島でございます。
 爽やかで健やかな谷山さんの姿を、すごいなと思いながらずっと見ていました。
 僕もこれをやったんだなと思うと、次は森川さんが楽しみな気持ちが(笑)」
谷山
「そうだね。(セリフを)噛み倒せば面白いね(笑)」
寺島
「今回静の時とはモチーフにしている物語が違うので、
 全然違うテイスト、キャラクター性で楽しめるんじゃないかなと思います」
谷山
「うん。良いこと言った」
森川智之(以下、森川)◆柳生龍之介役
「お茶を飲む暇もなく終わってしまいました(笑)
 収録の感想は、今回はそこそこな出番だったので、拓海のあたふた振りを聴きつつ楽しく収録できました」

――もしご自身が童話『人魚姫』の人魚姫だったら?

谷山
「え〜? ババアに……」
寺島
「ババアって言わない(笑)」
谷山
「『人間にしてあげる代わりに泡になってしまうんだよ〜』って言われて薬を渡される。
 だからそれを飲まなければずっと人魚のまま王子様と会うことができた」
寺島
「そういうことでしょうね。ただそれで幸せになれるかどうか」
谷山
「切ない、儚い。だったらオレ、人魚界でイケメン探す」
寺島
「まあそうなりますよね」
谷山
「諦めるよ、そんなの。『オレにはオレの人生があるんだ』って言って」
寺島
「そうそう。『遠くのバラより近くのタンポポ』って」
谷山
「遠距離恋愛の絶対上手く行かない説を説く、寺島正に説く、みたいな(笑)」
寺島
「(笑)」
谷山
「俺は人魚界でよろしくやってますよ。てらしーはどうですか?」
寺島
「浸っちゃうんじゃないかな、そのドラマ性」
谷山
「(笑)。ナルシシズムみたいな?」
寺島
「そう。『悲劇のヒロインじゃない、私?』って」
谷山
「ヒロイズム。いいね」
寺島
「で、たぶん通説通りの物語になると思います。抗えない」
谷山
「ぱっくり分かれましたね」
森川
「寺島は理に適った答えをしてますね。
 僕は谷山寄りなんで、いい男を海で見つけます。
 貴方は魚になりたいですか? 人間がいいですよね。たぶん魚も魚がいいと思うんです。
 魚は人間にはなりたくないと思うので、種の保存のため、別の種にはならないようにします(笑)」

――これまでに読んだ童話や絵本で、印象に残っているものは?

谷山
「ペロー作『長靴をはいた猫』。あれはいいですね。
 20年くらい前にアニメの『グリム名作劇場』で『長靴をはいた猫』があって、
 猫の声を永井一郎さんが当てていらっしゃたんですよ。
 その『長靴をはいた猫』だけ明らかにクオリティが違うんですよ、画の」
寺島
「へ〜」
谷山
「そういうのもあって、『うわ〜いいな』ってすごい焼きついてて。
 好きな童話はいっぱいありますけど、『長靴をはいた猫』が印象に残ってます。
 猫の強かで最終的に貧乏な三男のご主人様を王子様にまで仕立て上げる、詐欺師的な手法!」
寺島
「すごいですよね」
谷山
「なんて素晴らしいんだろうと、心に深く刻まれています」
寺島
「僕は『泣いた赤鬼』が。
 童話の世界において、普段は悪者である鬼を良いものとして捉える衝撃。
 『ああ、人それぞれなんだな』『相手側にも立場があるんだな』というのが子供心にじーんときました」
谷山
「『真面目か』って突っ込んでいいですか」
寺島
「(笑)」
谷山
「すごくコントラスト分かれる。オレは詐欺師的な手法がとか言ってるし」
寺島
「全然違いましたね」
森川
「子供の頃の一番好きだったのが、『赤ずきん』。
 家にあったんですよ。で、事あるごとに読んでました。
 家に百科事典みたいな童話全集がいっぱいありました。
 今思えばちゃんと読んでおけば良かった。字が多くてちょっと大人っぽい感じだったんで(笑)
 やっぱり挿絵で楽しい方が(笑)」

――プールや海に関する想い出は??

谷山
「子供の頃プールに行ったら、
 プールの脇で女の子がお母さんに着替えさせてもらっている時に、局部を見てしまったんですよ」
寺島
「あら(笑)」
谷山
「その時ものすごい、何か例えようのない熱いものが込み上げてくるのを感じて、それが忘れられないです」
寺島
「(笑)。それは最早目覚めじゃないですか(笑)」
谷山
「目覚めだったのかも知れないですね。
 『すっげー』みたいな。よくわかってないんだけれど、そう思いました。
 後は、ガキの頃はよく保護者と一緒に着替えるじゃないですか、男子は。
 更衣室みたいなところで脱ぐんだけれど、他の家のお父ちゃんは腰にタオルを巻いて、
 見えないようにして着替えるんだけれど、うちのお父ちゃんは隠さずに着替えていたというのが恥ずかしくて。
 でもその当時は誇らしかったですね、『うちの父ちゃんすげー!』みたいな(笑)」
寺島
「『みんな隠してるのに、出すぜ!』(笑)」
谷山
「『見て! この思い切りの良さ!』(笑)」
寺島
「『見て見て、みんな』みたいな」
谷山
「誇らしかったんですけど、今となっては恥ずかしい」
寺島
「(笑)」
谷山
「どっちもシモに纏わる話で恐縮なんですけどね」
寺島
「僕はですね、スクール水着って密着するじゃないですか」
谷山
「うん」
寺島
「なぜかわからないんですけど、女子が胸のところに空気を入れて、ぷーって膨らませて」
谷山
「やってたね」
寺島
「あれを見て、「うわ、うわわっ」と思って(笑)。目覚めでしたね」
谷山
「やっぱり目覚めだ。プールはね、男子にとっては目覚めの場なんですよ。目覚めの社交場と言ってもいい!」
寺島
「(爆笑)」
森川
「僕、プールの監視員のバイトしてたんですよ。
 黄色い帽子被って、日焼けで真っ黒でした。
 だからプールはバイトの場所、海は遊びに行くという感じですね。
 シーズンオフになったプールの、切ない感じが大好きです。
 夏はあんなに輝いていたのに、なんか緑色藻が生えてきたり、アメンボがスイスイ泳いでいたり。
 シーズンオフのプール見た時、『汚い、こんなところで夏に泳いでたんだ』と思うと、
 汚い感じがするけれど、でも切ない感じがして、とっても好きなんですよね」

――リスナーさんへのメッセージをお願いします。

谷山
「主人公にリスナーの女性を想定した聴かせものだと思うので、
 ちょっとだけ浸って、拓海という役を可愛げがあるなとか思っていただければ。
 擬似恋愛もそうですけれど、いろんな楽しみ方ができるので、面白がっていただければ幸いです」
寺島
「今回人魚姫がモチーフということで悲しくも儚い物語が本家ではございますが、
 今回ナミーはユーザーの皆様と一緒に幸せになることができました。
 ぜひぜひこの幸せな気持ちを、何度も何度も楽しんでいただいて、
 次の王子様を待っていただければなと思います」
森川
「今回はナミーが主役なので、龍之介はちょっと冷やかしな感じで出ていますが、
 いつも通りの龍之介なので、期待を裏切らないドラマになっていると思います。
 たっぷりと笑ってあげて下さい。よろしくお願いします」




――ありがとうございました。





4th princeキャストインタビュー 〜いばら姫の王子様編〜

――収録、演じられたキャラクターのご感想をお願いします。

寺島拓馬(以下、寺島)◆荊木静役
「茨木静役の寺島拓篤です。
 今回の作品は皆さんに語りかけるような内容にはなっているんですが、
 そんな中にナミーとヤギューとの友情関係があって、本当にその感じが楽しかったです。
 やっていて心が温かくなるのが作品から伝わってきたので、とてもいい気持ちでやらせていただきました。
 茨木静はすごくテンションが低くて、心が冷たいキャラなんですが、
 『実はそうでもないんじゃないかな?』というのが節々にあります。
 どうなるかは最後まで聴いていただければわかると思いますが、とっても良い子です!」
森川智之(以下、森川)◆柳生龍之介役
「森川智之です。柳生をやらせていただきました。
 学園物で声優陣3人ということでチームワーク良く収録できました。
 なんかホワンと収録した感じで」
谷山紀章(以下、谷山)◆浪川拓海役
「それはありますね」
森川
「いい意味でリラックスして、
 自分の家のリビングで読み合わせをしているような感じで収録できたのがとっても良かったです。
 僕がやっている役は体育会系で、ちょっと俺様キャラで高圧的ではあるんですが、
 高校3年生としての若さの部分や、親友思いの雰囲気が出てたのではないかなと。
 浪川との凸凹コンビも素敵だと思いました」
谷山
「浪川役の谷山紀章です。収録は男3人、勝手知ったると言うか全員同じ事務所なんでね(笑)」
森川
「そうですね」
谷山
「(笑)」
寺島
「『そうですね』って社長が言っちゃいましたけど(笑)」
谷山
「嘘です(笑)
 CDドラマでは滞りなくやれるというのが役者のメンタル的に重要で、それができたのがすごく良かったです。
何せ学園物だし、1人1人のキャラが立ってるし、
でも3人だからそれぞれの個性が絡み合う妙や面白さを出さなきゃいけないんですが、
それが結構上手く行ったかなと思います。
浪川拓海は、僕と真逆のキャラだったので、どう演じようかなと思っていたんですけど、
いざやってみると結構やりやすかった(笑)」
寺島
「(笑)」
谷山
「こういうチャラいと言うかノリのいいキャラも、『俺けっこうできるんだ』という発見があって良かったなと」
森川
「誰かに突っ込んで欲しいの?」
一同「(笑)」
谷山
「突っ込み待ちなところはあります(笑)」
森川
「放置しておこう(笑)」
谷山
「森川さんがどっしり、てらしーが物静かな感じだったので、賑やかし担当というところを意識しました。
 でもまあ最終的には友達思いで、親友に美味しいところを譲れる優しさを兼ね備えたキャラだったので、
 ユーザーの諸君はほっこりと心温まるような物語にちょっと身を浸して、一緒に面白がってくれれば嬉しいです」

――王子様と言えば?

森川
「タイツかな……」
谷山
「タイツ(笑)。確かに」
寺島
「後はカボチャぱんつ」
森川
「白タイツ」
谷山
「バカ王子って感じですね(笑)」
寺島
「でもそっちが浮かんじゃいますよね、やっぱり」
谷山
「一時期『なんとか王子』って流行りましたよね」
森川寺島
「あったあった」
森川
「ハンカチ王子」
谷山
「ハニカミ王子とか。
 それに掛けて声優界でよく(セリフを)噛む人がいるので『カミカミ王子』というのが」
森川
「ああ」
寺島
「けっこう「カミカミ王子」を見かけますね(笑)」
森川
「俺の友達に『おうじこうじ』っていう本名の人がいるんですけど」
一同「(笑)」
寺島
「すごい名前ですね。『U字工○』みたい」
谷山
「完全にコンビじゃないですか」
森川寺島
「いやいやいや(笑)。苗字が『おうじ』で名前が『こうじ』です」
寺島
「親の悪ふざけですよ(笑)」
谷山
「ちょっと韻踏んじゃってますね」
一同「(笑)」
谷山
「王子と言うと色んなイメージがありますが、タイツですね!」
寺島
「白タイツです。満場一致でした」

――お気に入りのお昼寝スポットや、眠るのにオススメの場所はありますか?

寺島
「電車の中で寝るのが好きです」
森川
「いいよね」
寺島
「奇跡の睡眠効果です」
森川
「僕はスタジオですね」
一同「(笑)」

――ロビーとブース、どちらですか?

森川
「ブースの中です」
谷山
「何スタジオが一番寝やすいですか?」
森川
「一番うとうとしちゃうのがね、○×△」
谷山寺島
「(笑)」
森川
「○×△ではよく、本番中『森川さん、森川さん』と起こされる」
谷山
「ディレクターによるんですよね。あのディレクターかな、寝ちゃうの(笑)」
森川
「スタジオの緊張感で眠くなってしまう」
寺島
「すごいですね」
谷山
「大物なんですよ。根っから」
森川
「緊張しすぎると眠くなるじゃない」
寺島
「逃げ道みたいな?」
谷山
「根っから大物感が漂っているんです、森川さん。
 東横線沿線に住んでいた時、渋谷から綱島まで乗っていて、
 ぱっと目が覚めたら田園調布ぐらいだったんですよ、まだ。
 で、『まだだな〜』って思っていたら、風景が逆に流れてて、
 『あ、1回桜木町まで行って折り返したんだ。誰か起こしてくれよ』」
寺島
「(笑)」
森川
「あれ、30分くらいだもんね」
谷山
「そうなんですよ。電車は爆睡と言うか深い眠りにつけるなと思いつつ」
森川
「ちなみに東横線の車内音はね、結構寝れる音」
寺島
「危険ですね(笑)」
森川
「『ふぅ〜〜〜っ』って走るですよ。音が」
谷山
「本当にそうでしたね(笑)」
森川
「寝ちゃうんですよ、東横線」
谷山
「すっげえ眠りやすい。東横線が一番眠りやすい。東横線がやばいです」

――リスナーさんへのメッセージをお願いします。

寺島
「今回登場するのは、いばら姫の王子でございます。
 いばらがどういう風に絡みついて、どういう物語が紡がれているのか、
 皆さんのお耳で確かめていただきたいです。
 とてもキュンキュンしつつ、3人の絡みにほっこりする部分もありつつ、
 色んな意味で胸が温かくなる作品になっていると思います。ぜひ楽しみにしていて下さい」
森川
「(寺島さんと)重なりますが、本当にほんわかして、
 ちょっと心温まって、少し気持ちが豊かになったり余裕が出てくる、そんな友情があります。
 人を思う気持ちが今回のドラマCDのテーマとして入っていると思いますので、その辺を楽しんで下さい」
谷山
「主人公は君だ! 『君も物語の主役になってみないかい』です」




――ありがとうございました。